【今回だけはありがとうと言っておこう】
2月22日、自民党の厚生労働部会で公共施設での受動喫煙制限に対する方針がまとまりました。
詳しい内容は報道されているとおりですが、極めて甘い方針で決着をみたと言ってもいいものだと感じています。
タバコ大好きの僕にとっては「オオッ、そこまでやるか」といいたいところ。このテーマに関してだけは自民党にありがとうと言わないといけないのかもしれません。
本来進むべき方向よりも、自分への賛同者にとってのメリットを優先するのが政治の世界。その最たるものが自民党の政治姿勢だと信じている僕ですが、受動喫煙対策をここまで骨抜きにしてしまうとは思ってもみませんでした。
議論が始まった時には「これからどこで吸えばいいんだろう」と心配していましたが、これだけユルユルなら今とさほど変化は起こらないと安堵しつつも、政治的な疑問がまた湧き上がってきました。
こうなると民意を正確に捉えている飲食店や公共施設に判断が委ねられることになるのではないでしょうか。なにしろ「全面禁煙」のほうがウケがよくなっていますからね。
同時に、個人経営か資本金5,000万円以下の既存店や施設で100平米以下という制限をすり抜けるために、企業が新規で子会社を設立させて大急ぎで小振りな新店を開店する動きが活発になるはず。大きなスペースを細かく分けた賃貸物件だって増えるかもしれません。
「公」よりも「経済」や「私」を優先した受動喫煙対策がどれだけの成果を生むのかじっくりと拝見させていただきます。もちろんタバコを吸いながらですが。
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