∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

インプットとアウトプット

【バランスが狂ってきた、かな】

 経験や知識、教養、人脈などは使えば使うほど拡大していくものと思いがちですが、そうではないのではという素朴な疑問が湧いてきました。

 勉強や仕事などで経験できることや知り得る知識など吸収できるものをインプット、それらを仕事などで活用することをアウトプットとして捉えてみました。

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 ある程度のインプットが蓄積され、アウトプットできるようになると、それに伴って新たなインプットが生まれ、アウトプットとして活用できる自分のストックはバランスを保ちながら少しずつ拡大していくものです。
 この状態は「財布とその中身」に置き換えこともできるもの。節度を持ってお金を使い、収入を増やす努力を怠らなければ自ずと財布は大きくなるという論法です。

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 ところが、人脈や経験、知識は同じものを同じ土俵で使い続けると、それに見合うだけのインプットが追いつかなくなり、気が付くとすり減ってしまっていたということが起こりがちです。

 こんな状態になると、アウトプット、つまり仕事は硬直化しがちで、成長率も低下することも多いものです。最悪の場合は「負のスパイラル」に陥ることもあるはずです。
 仕事や生活が硬直化し始めたと感じた時には「新たなインプットを探し、それを活用できる場所を確保する」ことがどうしても必要です。いわば「新たな仕込み」です。この作業に成功すれば、以前と同じようなバランスを取り戻すことができるのではないでしょうか。

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 と、ここまで考えて自分自身のことを振り返ってみました。新たなトライアルだと思っていた仕事が、実はルーティーン化した従来の仕事が形作っているインアンドアウトの繰り返しで、客観的に見ればいびつなものになっているのではないか、早急に知らない世界や舞台を取り込む必要があるのではないか……。
 時間だけは自由な立場を活用して「知らなかった世界」を取り込まないと、ただでさえ小さい歩みがストップしてしまうのではないかという思いに駆られてしまいました。

 「オイ、のんびりしてる場合じゃないぞ。人生はまだ半ば。アウトプットしすぎでインプットが追いつかなくなっている今の状態を抜け出して、心の財布のバランスを取り戻さなくてどうする。財布が大きくなるかどうかはあとから着いてくる。ここで発奮しなくてどうする」。今、僕の頭の中にはそんな思いが駆け巡っています。

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