∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 「かあちゃん」の寝場所 ≡≡

これまで近寄らなかった場所で

 我が家で暮らす居付き猫たちの頭領「かあちゃん」がやってきてから3年以上が経ちました。その時に連れていた子猫3匹もすっかり成猫としてご近所で暮らしています。 彼女が連れていた子猫たちが彼女にとって初めての子供だとすると彼女の年齢は4歳以上が確実なはず。外に出ないように躾けられた家猫と違い、居付き猫の寿命は5~6年だと言われていることを考えると、彼女はおばあちゃんと言ってもいい年齢になっているはずです。

 これまで「かあちゃん」の寝場所は必ず自分の子供たちの動きが把握できる所、たとえばタンスの上や仏壇の上といった高い所でした。
 それなのに、近頃の彼女が好んでいるのがベッドの上。それも掛け布団に潜り込んで寝るようになったのです。いわば我が家の中で一番暗くてあったかい所です。

 ひょっとして年を取ったのであったかい所がよくなったんだろうか。どこか体調の悪い所があるんだろうか。子煩悩で世話好き、しかも頭領として“生きていく上での規範”も凛とした態度で教えてきた彼女が、布団に潜り込んで寝てしまうとはいったいどうしたんだろう。

 そんなことを考えている僕はいったい誰なんでしょう。

 「冬になったからあったかい所がいいのよ。猫には猫の事情があるんだからほっといて」と割り切って考えればいいはずなのに、やけに気になるなんて。自分が猫に支配されているような気がしてなりません。

……「かあちゃん」が長生きしてくれますように。

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