逃げることでコロナ禍と共存する
日曜日。これまでなら、仕事がない限り、あそこに行こう、ランチには何を食べようと計画していることが多かったが、先週に引き続いて今週も寝て曜日を決め込んでしまった。
感染予防を徹底すればコロナは大丈夫という民間信仰を信じていないというか、それとも心のなかに気づいていない変化が起こっているのか。理由はともあれ、猫同様に日がな一日をゴロゴロウトウトと過ごす心地よさに浸ってしまったわけだ。
出掛けないと身体がムズムズしてきそうになる性分の私にとって味わうことのなかった休日の楽しみ方である。コロナ禍がここまで拡大しなければ、こんな過ごし方には出会えなかったと思っている。
社会との接点を失いそうな過ごし方だが、“逃げることでコロナ禍と共存する”という消極策のなかで見つけたゴロゴロウトウトの愉しさ。あまりのめり込みたくない愉しみ方を知ってしまったものだ。
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