▲『清明の候』‥清浄明潔・桜散る
ほんとに大丈夫か?
大阪1130人、東京591人。そして東京オリンピックまであと100日。
感染力の強い変異株による感染が急拡大し、近いうちにも従来株から変異株に主流が変わるという発言のあった今日、今日も大阪での感染者数は過去最大を記録した。と同時に、“変異株と素手で闘っている”東京が大阪の二の舞になるのは時間の問題だろう。
そんな新たな危機が迫っているなかで、東京オリンピックの開催まであと100日という節目を迎えた。
あと100日というと3カ月と少しである。振り返ってみると3カ月前の日本はちょうど第3波のど真ん中にいた。1月8日からは緊急事態宣言が発出され、延長に延長を重ねた後解除したのはいいけれど、2週間経った4月12日からはまん延防止措置が発出された。つまり、この3カ月はずっと制限付きの生活をしてきたわけだ。
コロナ禍で3カ月というのは“アッという間に過ぎ去ってしまう”期間である。その“アッという間に過ぎ去ってしまう”3カ月後には世界中からアスリートが集まって東京オリンピックが開催されるわけだ。
大丈夫だろうか。
運営方法、感染予防措置、医療体制……。そもそもコロナ禍が収まっているかどうかも不確実な日本に世界中からトップ・アスリートが集まってくるのだろうか。
政治や経済など国の威信を掛けた大事業だからこそ暴走は許されないはず。関係者は、開催しても危機的な状況には陥らないという確信があるのだろうか。素人目には意地を張っているとしか思えないのだが。
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