過去最多のメダル数
過去最多の新規感染者数
コロナ禍で何もかもが不自由な中、オリンピックでは日本の獲得メダル数が46個に上り、過去最多になった。しかも、残された日数のなかで増えることは確実だろう。
一方、東京では今日のコロナ新規感染者数が5042人になり、過去最多になった。
どちらも“過去最多”だが、歓迎するものと収束させたいものでは大きな違いがある。
長年続けてきた苦しいトレーニングがようやく実を結び出場した1年遅れのオリンピックには無観客開催と熱波のほかに、PCR検査と隔離というドーピング以上に厄介なレギュレーションが待っていた。そんななかでも彼らは実力を出し切って、蓄積してきた自分の能力と戦っている。
これまではメダルを獲得した選手に称賛が集まるのが普通だったが、今回のオリンピックに限っては、予測もしなかった障害を乗り切ったアカシとして全員にメダルを授与したいところだ。
それに比べて、コロナ禍は……。緊急事態宣言が発出されて1カ月近く経つというのに新規感染者数は増えるばかりで、医療逼迫が目の前まで迫ってきているというのに、対応すべき施策はお粗末なものばかり。目玉政策として発表したものが、あまりにも突拍子もなくて検討にも値しないものだったなんて呆れ返ってしまう。
法律というレギュレーションのなかでの施策しか打ち出せないとはいえ、コロナという敵に押され過ぎである。
しかも人々は、コロナに克つために自ら課さなければいけないはずの厳しく苦しい制限には見向きもせず、できるだけ他人事と捉えようろしている。出場するためにはどんな制約でも受け入れているオリンピアンと比べると、何をか言わんやである。
蓄積とテンポラリーな現象という決定的な違いがあるとはいえ、そろそろ、過去最多はメダル数だけにしたいと思っているのは私だけではないはずだ。
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『大暑』‥夏真っ盛り。暑さ厳しき頃。
快晴・入道雲・西瓜・花火・汗・熱波
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