∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 遅かりし人流抑制 ≡≡

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▲『清明の候』‥清浄明潔・桜散る

コロナは別物。先手先手で

 都知事が人流を抑えるために「エッセンシャルワーカー以外は東京に来ないでください。スーパーには3日に1度くらい。レジを待つ時は距離を取ってください」というような呼びかけをした。おっしゃるとおりだが遅すぎる。少なくとも、まん延防止措置が発出されるのと同時に発してほしかった。

 歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』の中で大星由良之助(大石内蔵助)が主君の塩冶判官(赤穂藩浅野内匠頭)が切腹する場に遅れた時の台詞に「遅借りし由良之助」というものがある。間に合わなかった無念さと後悔を表した台詞で、今では「機を逸して用をなさない」時に使われている。

 都知事が言いたかったことはよく分かるし、もっともなこととうなずけるが、「遅かりし人流抑制」の感が強いのは否めない。

 コロナ禍の政策で必要なのは予測とか予見。時として予知能力も必要かもしれない。つまり、データの読み込み方と創造的な予測である。
 そんな姿勢と些末な政治的圧力を撥ね除ける力量があれば、先手を打った呼びかけも出来るはずだ。

 コロナ禍の政治は平時のそれとは違って当然。以前から言われていた人流抑制も、標語のように言わず、今回のように具体例を持ち出してほしかった。実践できるかどうかは不確実だが。

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