沖縄には来ないでください
ここ数日、東京・大阪の新規コロナ感染者が減り続けている一方で沖縄や北海道などの緊急事態宣言下にある都市ではいまだに危機的な状況が続いている。
緊急事態宣言が発令されている沖縄・北海道は観光客が多い飛行路線。愛知・岡山・広島・福岡はJRの新幹線沿線の大都市。また、まん延防止措置が発令されている自治体は首都圏や近畿圏のようにすべて緊急事態宣言が発令されている自治体に隣接している。
感染状況から逆算すると、ゴールデンウィーク中にコロナウィルスがいかに拡散していったことが分かってくる。
それは、一都三県や京阪神のような広域で人流を抑制することも重要だが、それ以上に移動手段別にある程度の強制力を伴った要請があればウィルスの“染み出し”も防げることも示しているわけだ。
今回の緊急事態宣言発令に際して、沖縄県は独自の要請に「県民及び県内に滞在している皆様への要請」と銘打った発表をしている。また「来訪者の皆様」へとして「県外からの来訪(帰省を含む)について、緊急事態措置期間は自粛してください」というお願いも出している。
観光収入の比率が高い沖縄県が「沖縄には来ないでください」と発表するのには血の滲むような決断が必要だったはずだ。
今回の要請は、毅然とした決意をもって「感染拡大を収めないと経済も市民生活も何もかもが機能しなくなる」と危機感を伝えることがいかに大切かを教えてくれたのではないだろうか。
これまで曖昧な“お任せ要請”で乗り切ろうとしてきた自治体も見習ってはいかがだろう。
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『小満』‥青葉繁れる頃。万物に活気みなぎる
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