∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ マンボウと第4波 ≡≡

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皮肉な気持ちで聞いてしまう新語

 「すでに新型コロナの蔓延は第4波に入っています」。テレビに出てくる医療系コメンテーターのなかでは“第4波”が合言葉のようになっているようだ。
 一方、政治の世界では“まん延防止等重点措置”略して“マンボウ”が流行し始めた。
 第3波の延長線にある4波だったり、短く略した言葉だったりと、馴染みやすいものばかりなのでちょっとホッとしているが、新語であることに違いはない。

 専門用語あり、新語あり、略語あり。この1年でどれだけ今まで知らなかった言葉に触れただろう。ほとんどは理解したつもりだが、なかにはいまだにウン?と首を捻ってしまうものもある。
 言葉はまだいい。これが表組やグラフとなると、落ち着いて見ないと数字の羅列や模様としか理解できない場合もある。

 そんな新語群に新しく仲間入りした“第4波”と“マンボウ”は、どちらもあっさりと使われるようになったが、実は両者とも極めて重みのある言葉である。
 緊急事態宣言が解除されてまだ日も浅いというのに、感染症の専門家から「蔓延状況はすでに第4波に差し掛かっている」と言われると、解除された途端に緊張感ゼロになってしまった“聞く耳持たずの人たち”よ、聞いてくれと思ってしまう。きっと、そういった人たちの耳には届かないだろうが。
 一方、エリア限定で緊急事態宣言に近い効果を発揮するはずのマンボウは、発出すると次の選挙に影響するといった政治家だけが嗅ぎ分けることのできるポリティカル・バランスの影響で発出がためらわれているという。
 つまり「コロナ禍を収束させるには感染予防より政治哲学の刷新がカギ」というこれまで囁かれてきた隠された事実がここでも繰り返されているわけだ。

 さあ、次の新語はなんだ? 県内移動に限定したGo Toトラベル改訂版の実施ではないことを願いたいものだ。

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