新たな風物詩誕生か
ここ2日間、北関東や東京23区の一部や多摩地区などで雹(ひょう)による被害が続いている。明日も北関東ではその恐れがあるという。
何度も雷が鳴り響いたと思ったら、大粒の雨が降り始め、あっという間に氷の“玉”が降り出す。ほとんどが数10分で収まり、天気は急激に回復する。
気象学的な難しい条件設定はともかくとして、我々のような巷の人間にとっては、これこそ雹の特徴と考えていれば間違いはないだろう。
我が家のある東京下町は雷と大粒の雨で治まったが、それでも、黒い雲が垂れ込めて気温が下がり始めた時には身構えてしまった。
もちろん、屋外で過ごしていた猫たちも急いで避難してきた。
10数年前、真夏の夕方に突然豪雨が降り始めるようになった。ゲリラ豪雨だ。(※気象用語としては「突発的で予測困難な局地的大雨」というらしいが、これだけ浸透すると使わない理由はひとつもない)。
そしてもうひとつ。初夏から真夏にかけて増えているのが竜巻だ。アメリカ南部で暴れまわっているものと比べると、小粒だが、それでも甚大な被害を与えていることはご存知のとおりだ。
この10数年で「ゲリラ豪雨」と「竜巻」は逃げようのない自然の脅威として認知されるようになったが、おそらく雹も仲間入りすることになるのだろう。どれをとっても自然との共生を否定するものばかりで、春がすみ、春雨、夕立、入道雲、天高し、冬銀河といった“のどかな気象現象”とは縁遠い。
これも地球温暖化の影響なのだろうか。新たに風物詩の仲間入りをするのは厳しすぎる自然現象ばかりのような気がする。
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[season12/0603/24:45]
『小満』‥草木が伸びはじめる頃。夏めいていく中に梅雨の予感。
photograph:souji-ji, tsurumi, city of yokohama
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