∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 水辺の芽吹き 〓〓

新たな息吹を感じる頃

 梅、桜、ツツジ。早春から春本番にかけて樹木や草木は開花ラッシュを迎えます。すべての植物が個性豊かに咲き誇り、人々を “眼福” の境地にいざなってくれる季節です。
 寒さに凍えていた冬が去り、のどかで過ごしやすい春がやってきたことを知らせてくれるのも春の花たちです。

 そんな季節の花々を愛でながら目線を水辺に移してみると、ハスの若葉が水面に浮かび上がっています。そう、夏の花も準備をし始めているんです。
 悟りを開いたお釈迦様の仏座だったと伝えられられているハスは「連座」と言われていますが、そんな仏教界でもっとも重要と呼ばれている植物にも芽吹きの時がやってきているんです。

 晩秋にやってきた渡り鳥たちがひと冬を過ごす巣として利用するため、不忍池のハスはシーズンが終わってからも手入れをせずにそのまま残されます。手入れをするのは渡り鳥たちが北の国に飛び立ってから。最後の手入れは桜が開花する直前です。

 そして桜に変わって登場するのがハスの若葉。水底に沈む地下茎から伸びた葉が水面に浮かび上がり、大きなハスの花が咲くための準備を始めるわけです。

 春本番だと浮かれている横で、夏の準備はすでに始まっています。季節は進む。のんびりしていられません。

≡≡[season14]24:00/Apr.14.2024 -清明-≡≡
┃REINCARNATION by the WATER┃
-A Life born in Urban Waterside-
Shinobazu no Ike, Taito city.
Photographed on Apr.28.2021