∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『清明末候』 ≡≡

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春の嵐が収まったときに
幸運を呼び込む虹が出る頃

 今日からの5日間は清明末候。桜の花が散り、ハナミズキの白い花が目を楽しませてくれるようになる。晴れた日には季節が初夏へ向かい始めていることを感じ、雨の日には冬の寒さを思い出す時期でもある。

 二十四節季を3つに分けて、より季節の移り変わりを示したのが七十二候だが、明治初期にまとめられた『懐中要便七十二候略暦』によると、この候は虹始見(にじはじめてあらわる)と記されている。意訳すると「冬に逆戻りしたかのような冷たい雨が止んだあと、幸運を呼び込む虹が現れる頃」ということになる。
 昨日今日降り続いている冷たい雨が止んだら、私が住む東京下町にも大きな虹が掛かってくれればと願うばかりである。

 今年も桜の花は一斉に咲き誇り、潔く散っていった。今まさに「視線を下に向ければ宴の跡、上に上げれば若葉の時期」がやってきた。若葉の向こうに虹が掛かればと願うのは贅沢過ぎだろうか。
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[season12/0415/24:15]
清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
清明末候』‥虹始見(にじはじめてあらわる)。雨後の虹が幸運を呼ぶ。
photograph:cherries are out of bloom, nishisimbashi, minato city
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