∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

いつまで続くメインテナンスの日々

◇今年、2月のある夜、自宅の隣が火事になり、一時避難のことやキッチン以外がすっかり冠水、その後消防署で「り災証明」をもらったり、メインテナンスが入ったりした。この事件が、今年の前半、僕に降りかかった災難の始まりだった。
 その後はあの大震災である。東京に住んでいるため、地震自体はなんとか無事に切り抜けることが出来たので、本当の災難と言えばやはりあの火事のことになるのだろう。
◇火事の後、すぐにメインテナンスのため、大工さんが下見をし、できるだけ早く修理しましょうなどと約束をしていたのだが……。
 大震災の影響で建材の在庫が手に入らず、修理の日程を延ばします、という連絡が入ったのは震災後、さほど日数がたっていない時だった。
 確かにそうだろう。あの時「材料が入るまで足場とネットはそのままにしてほしい」と言う大工の言葉を真に受けたため、僕は待ちの体制に入った。
◇そして数日前から、ようやく壁面へのペンキの吹き付けが始まった。つまり、ようやく最終工程まで来たわけだ。
 正直なところ、この工事期間は、まさに想定外で長かった。
 しかも、塗装の吹き付けということで、吹き付け窓には薄いビニルがしっかりと貼り付けられている。これは工事業者側からすれば、吹きかけてはいけない部分への養生だと思うが、中にいる僕にとっては、窓を開けてもビニルが邪魔をして、新鮮な外気が入らないだけでなく、外がまったく見えないという状況を作り出してくれた。
 実はこの養生、もう5日もしたままなのだ。そして、明日は日曜日。工事はお休みだという。これで、最短でも7日間、外も見えず、新鮮な空気も入らない事態が続くことになった。
◇もう2カ月も待っているのだ。たかが1週間程度の養生など、大したことはない……はずである。
 もう、勘弁してくれ。早く終わりにしようよ。僕はこう叫びたい。朝起きた時に窓を開けても半透明で白い養生ビニルが視線をさえぎってしまう。空気も悪い。
 このペンキの吹き付けが終わり、足場を解体すればいくらでも太陽を拝めるはず。あと2〜3日、待ち時間が伸びた所でなんてことはない。とにかくペンキの吹き付けが終わらないことには工事も終了しない。あと少しの我慢である。
 震災で被災した多くの方々のことを想えば、情けないほど、どうでもいい話である。
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