∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

素敵なタブローと過ごした休日

【休日の美術館】


 午後遅くなってから国立新美術館に『モダン・アート, アメリカン展』を観に行きました。混雑を覚悟して行ったのですが意外と空いてため、ゆったり気分で廻れました。
 初めてお目にかかった19世紀初頭の画家たち、ホッパーもオキーフ大恐慌後のニューディール政策のもとで活動していた画家たち。アメリカン・タブローの歴史のダイジェスト版を見せてもらいました。
 久しぶりに気持ち良くアートに触れた展覧会だったのですが、おせっかいオヤジらしい不満がないわけではありません。ここにも作品に異常に手を近づける人がいたのです。作品の感想を身振り手振りを交えて話しているようなのですが、ガラスのカバーなどなにもない作品の触れんばかりまで指を近づけて思いを伝えようとしています。
 正直なところ、ハッとしました。もし触って何かあったらという不安もありますが、それ以上に作品と作家に対する敬意を表すための最低限のマナーはどこへ行ったのだろうという疑問がない交ぜになった複雑な心情です。以前、出会った展示されている浮世絵の横数センチに手をついて見ていた人ほどではないにしても、やはり作品と対峙する姿勢としてはいただけません。
 すぐに係員が声を掛けて止めてもらいましたが、それはそれとして、たとえば中学の美術の時間に鑑賞マナーとして教えてもらうことはできないものでしょうか。その場その場で注意を促していては、せっかくの気分も台無しですから。


 と、言いながら、とても素敵な一日を過ごしました。なんだか「スー、フワー」なんて言葉が出てきそうです。こんな日がまた来るように願いながら一日を終わります。


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