【イチロー、東へ】
昨日の朝、というか昨日のブログを書き終えた頃、シアトルマリナーズのイチローがニューヨーク・ヤンキースに移籍したというニュース速報がテロップで出されました。
はあ？ 何があったの？ そりゃないだろ！ テロップを見た瞬間の印象は“信じられない”でした。
24時間経った今、朝のニュースショーのトップニュースはすべてイチローの移籍です。大飯もオスプレイもオリンピックもすべて押しのけての堂々のトップです。当然スポーツ紙はイチローでしょう。きっと阪神タイガース一色のデイリースポーツだってイチローでしょう。
まとめられたニュースを見ていると、今回の移籍はイチローがマリナーズ球団を説得、外野の守備が薄くなったヤンキースがその提案を受け、二人の若手選手との交換トレードということになりそうです。
10年連続で200本安打を達成したイチローが唯一達成していないのがワールドシリーズでの優勝です。しかし残念ながら最下位が定位置のマリナーズにいる限りその夢は叶いません。となると夢を実現してくれる球団へ移籍するのが一番。優勝はひとりで出来るものじゃない、チーム力だという判断でしょう。しかも最盛期を過ぎた今、気分一新して自らの集大成を成し遂げるにはどうしても移籍しなければということでしょう。さすが不世出のスーパースターならではの思考の蓄積。シアトルのファンのためにも移籍した方がいいという判断もあったのではないでしょうか。
移籍を発表した３時間後にマリナーズのホームグラウンド、セーフィコ・フィールドで行われたヤンキース対マリナーズのゲームに８番ライトで出場、第一打席でセンター前にヒットと打ったことも何度もＶＴＲで紹介されていました。
この図式、イチローの計算通りだったのではないでしょうか。移籍を発表して「サヨナライベント」とするよりも、発表したらすぐにシアトルのファンにお礼と共にお別れの会をしたい。そのためにはヤンキースとのゲームが組まれていた昨日が最適だったはずです。つまり、守備の定位置のライトでヤンキースのユニフォームを着て記念すべき時をファンと共に過ごすことでお礼とお別れをしようということではなかったのかと想像しています。
ともあれ、新たな選択をして自分を切磋琢磨しようとしているイチローには脱帽するしかありません。ドラマチックなお別れを演出するところもさすがです。
あわよくば僕も、ドラマチックなステップアップを実現させたいものです。
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