【生き方上手は自然体で無心に生きる】
今も膝の上に1匹、モニターの前に1匹、ベッドの上に1匹。たしか洗濯機の上にも1匹いたはずです。食餌が終わった5匹の猫たちに静かに過ごす憩いの時間が訪れています。
いいですねえ、彼らは。エサと寝場所と遊び道具と自分のテリトリー。彼らの頭の中にあるのはコレくらいじゃないでしょうか。
彼らの生活を見ていると、些末なことからはじまって人生の行末まで考えてしまっている自分が世知辛くて、小さな存在のように感じてしまいます。
──悟りの境地に達した悠々自適の生活というのは彼らの生き方のことをいうのかもしれない。自然体で生きようとすればこうなるんじゃないか。毎日をアタフタと過ごすばかりが能じゃない。少しはのんびりと生きろよ──。
彼らを見ているとそんなことばかり考えてしまいます。勉強時間がなくなって増えたはずの自由時間を埋めようとあくせくするよりも「何もしない時間」の楽しみ方を体得するほうがずっと生き方上手じゃないかと思ってしまいます。
羨ましいけれど出来ない彼らの生き方は真似ようとしても真似られないもののようです。
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