やっぱり寂しいな、この風景
“寝て曜日”にするぞと決めた日曜日。こんな日くらい相撲を見てみるかとチャンネルをNHKに。
確かに大相撲中継はやっていました。しかし、土俵周りには椅子が並んだ観客席と審判や呼出しさん、次の取り組みを待つ関取、そして観客席のど真ん中に陣どったテレビクルーしかいませんでした。
もともと神事から始まった大相撲だけに掛け声も雄叫びもなく、響き渡る行事の「はっけよい、のこった」の声を聞いていると愕然としてしまいました。
懸賞もごっそりと減って『永谷園』の文字ばかりがやけに目立っているそばで、その旗を持っている呼出しさんの着物の背中に染め抜かれた『なとり』や『紀文』『救心』の文字を見つけたときは妙にホッとしてしまいました。
これが無観客場所か!
正直言ってびっくりしました。同様に無観客で行われているプロ野球のオープン戦とはまったく印象が違います。誰も見ていないんだから当然ですが、序二段の取り組みでももっと賑わっていると思ってしまいました。
どんな立場にあっても、やはりプロスポーツには大勢の観客とその声援が欠かせないものだということを嫌というほど知らされることになりました。
場合が場合だけにやむを得ないとは思いますが、やはり寂しい。ワーッという歓声や大きな拍手がいかに盛り上げる存在なのかを、改めて教えてもらったようです。
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