∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 新しい見せ方の提供を ≡≡

スポーツ&イベント中継関係者の方へ

 大相撲は決定、高校野球は予定、コンサートは無料の同時配信、オリンピックの聖火リレーは規模縮小……。無観客で行おうとしているスポーツやイベントが増えてきました。
 その良し悪しや意義はともかくとして、もし実施するなら、その中継をする皆さんにお願いしたいことがあります。

 お願いしたいのは“集音”と“カメラ位置”についてです。

 相撲なら立ち会いで力士同士がバチーンとぶつかり合う音の集音と砂かぶりからの撮影や塩を撒く瞬間や力水を渡すところ、あるいは押し相撲時に足が土に擦れる音など、いつもなら観客がいて不可能な集音やカメラ位置を取り入れてほしいのです。声援で聞こえなかった音や、観客を邪魔することのないローアングル撮影なんて、こんな時でなければ出来ません。

 そして高校野球は。バットが発する金属音は意外と聞こえてきますが、ボールを捕球したときのグローブの音やスパイクが擦れる音、つまりプロ野球のキャンプで放送されるブルペンで聞こえてくる音ですね。野手が発する掛け声だってしっかりと聞こえてくるはずです。

 中止が当然になってきているイベント関係だって、興行収入はゼロだけど、せっかくの無観客なんだから舞台裏まで見せたり、座席からの視線を加えたりすれば、少なくとも、意義と熱意だけは感じてもらえるのではないでしょうか。もちろん動画配信が有料であれば、それに越したことはありませんが。

 「時期が時期だけに、目立ったことは控えていつもどおりに」という自粛ばかりでは暗い気持ちがもっと暗い気持ちになるばかりです。
暗く沈んだときだからこそ、新鮮な見せ方や聴かせ方で視聴者を引きつけるような工夫してもらえないでしょうか。
 見る側だって、聞いたことのなかった音や視線に触れれば「無観客で寂しいけれど、これなら我慢できる」と思うんですが、いかがでしょう。

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