∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ コロナと原発 ≡≡

惨事と経済のリスクバランス

 コロナに罹患してリモートで執務を続けている岸田総理が、多くの医療関係者から要望が出ていた「新規感染者の全数把握の見直し」と電力不足を解消させるための「原子力発電所新規開発の検討」を発表した。

 リモートだからなのか、それとも一気に発表してそれぞれのインパクトを和らげようとしたのかは分からないが、どちらも首を傾げてしまう発表である。

 コロナ罹患者が急増を続け、医療関係者に過度な負担が掛かっているのは分かる。しかし「国は大枠は決めるがあとは各自治体の判断に任せる」という姿勢は納得できない部分が多い。
 なぜ自治体任せなんだろう。なぜ明確な基準が出せないのだろう。考えすぎかもしれないが、これも厚労省ならではの責任逃れ体質が為せるワザなんだろうか。

 一方、事故の検証も後始末も道半ばだというのに、新規に原発を開発するための検討に入ろうというのは、結果はともあれ理念だけは先行させたいという願望に近いようにみえる。まるで何年か経って検討が終わる頃には退陣しているから、国民への説明はその時の総理に任せようとしているかのようだ。

 コロナと原発。どちらも具体性のある解決策というよりも、リスクを取ってでも経済の活性化をと考える政府の内部調整的な色合いが強いのではと感じている。
「大事を成し遂げようとすれば大きなリスクを覚悟しろ」という格言どうりといえばそれまでだが「この時期のコロナと原発」は国民感情を逆なでする恐れのある二大テーマである。療養明けに改めて真意をぜひ聞いてみたいものだ。
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[season12/0824/24:50]
処暑』‥酷暑が峠を越す頃。二百十日。台風シーズン到来。
photograph:matsuchiyama-shoden, taito city
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