酷暑が峠を越し、
朝夕に涼しさを感じられるようになる頃
二十四節季の『処暑』の節季になった。江戸期に著された『暦便覧』に「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と記されているとおり、厳しい暑さが収まり、朝夕の涼しさに秋の訪れを感じられる時期である。
暑さが峠を越すとはいってもホッとしてはいられない。今度は台風シーズンがやってくる。古典的な言い方をすれば『二百十日』つまり『野分の頃』である。
今年はラニィーニャ現象と偏西風の蛇行が影響して大型の台風が来やすいという見方もある。やっと酷暑から逃れられたと思っていたところに大型台風が襲来するとなると、まさに踏んだり蹴ったり。天気の長期予測が外れてくれることを願うしかない。
ともあれ、酷暑の夏もあと少しで終わる。清々するか、名残惜しむか、それとも秋の訪れに胸踊らせるか。人それぞれの残暑を過ごしたいところである。
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[season12/0823/24:40]
『処暑』‥酷暑が峠を越す頃。二百十日。台風シーズン到来。
photograph:matsuchiyama-shoden, taito city
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