∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 16.6億円の件 ≡≡

金額論争の意味

──安倍元総理の国葬に掛かる経費は16.6億円になる──

 今日、政府が国葬儀にまつわる経費を発表した。当初の伝えられていた2.5億円という経費には警備費などが計上されていなかったため、それらを盛り込んだところ16.6億円になったという。しかも、最終的な収支決算は終わってからでないと算出できないという。

 国がからんだ大きなイベントの場合「予算は予算。ある程度絞り込んだ金額を計上しておけばいい」というのが鉄則であり、合言葉である。
 その手法は東京オリンピックの時に充分に勉強させてもらった。手頃な数字さえ出しておき、そこからは青天井というやり方である。国葬儀にもその手法を踏襲するとしたら、決算時には呆れるような金額が出てくるのは簡単に想像できる。

 この数字を違った角度から捉えると、ちょっと違った視点が浮かび上がってくる。たとえば「この金額に焦点が集めて根本的な国葬儀の賛否から目をそらせておけば、あとはなし崩し的に開催できる」と考えているとしたらどうだろう。

 野党は金額ばかりを問題視しているようだが、いつの間にか政府の陽動作戦に乗せられて、もともと持ち上がっていた論点に沿った主張ができなくなっているのではないだろうか。

 今後、金額が増えていくのは当然である。それよりも国葬儀の是非について再度議論すべきだと思うのだが、違うだろうか。それとも、何もかもが遅きに失したのだろうか。
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[season12/0906/25:10]
処暑』‥酷暑が峠を越す頃。二百十日。台風シーズン到来。
photograph:matsuchiyama-shoden, taito city
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