∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『半夏生』 ≡≡

ひと仕事終えて
食中毒に気をつけながら
身体を休める時

 7月2日。節分や土用のように季節の移り変わりを細かく捉えるために考案された雑節では、今日からの5日間は『半夏生(はんげしょう)』(七十二候では「はんげしょうず」)になる。

 もともとは「田植えや畑仕事を終えて身体を休める時期」として設けられたものだが、同時に「天から毒気が降る」時期として食中毒に気をつけろという戒めも含まれている。ちなみに、この時期は大雨が降ることが多くなる経験則をもとにして、この時期の雨を「半夏雨(はんげあめ)ともいう。

「食中毒が多い、大雨が多い、まだ夏の暑さにも慣れていないから一旦休憩して体調を整えよ」という古来からの経験則は今も生きているようだ。
 いや、食中毒だけではなく新型コロナまで出現した現代のほうが要注意事項が増えているかもしれない。
 しかも、天気予報では九州に線状降水帯が出現し、少なくとも明日までは最大級の警戒が必要だという。まさに「半夏雨」である。

 今では古来から伝わる神事に基づく農耕歴は、季節の風物詩的な意味合いが強くなっているが、こと半夏生に関しては頷けることも多い。「体調維持に心がけるとともに、自然災害にも気をつけろ」。なるほど、である。
──────────────────────────
[season13┃02 Jul. 2023┃11:10 JST
半夏生』:食中毒に気をつけ、身体を休める。豪雨災害に注意。
┃HASU:nelumbo nucifera(3/3)┃sinobazu pond, taito city.
Photographed on 25 Jul. 2021