∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

そろそろ止めてもらえませんか

【PM2.5】


 黄砂とPM2.5。この早春の時期、中国から飛来している“厄介者”です。特にPM2.5は非常に細かな粒子で大量に吸い込むと人体に悪影響を及ぼすと言われています。


 2〜3日前の日本経済新聞環境省の研究結果ということでこんな記事が掲載されました。曰く「“たばこ”はPM2.5の塊 喫煙の居酒屋は北京並み 脳卒中やがんリスク」というもの。つまり、中国から飛来しているPM2.5よりタバコのほうが人体に悪影響を与えるということです。
 ちなみに、「PM」は英語で「Particulate Matter(粒子状物質)」の略とのこと。μm(ミクロン、マイクロメートル=100万分の1メートル)単位の固体や液体の微粒子で、主に汚染の原因物質として大気中に浮遊する粒子状の物質を指す言葉と日経は説明しています。その内容は炭素やNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)、金属などを主な成分とする多様な物質が混合したものらしく、工場排煙やディーゼル車の排気ガス、火山などの自然活動もその発生源ということのようです。


 危険な物質ということはよく判りましたが、どうして比較するのがタバコなんでしょう。昨年には福島の原発事故で放出された放射能が東京に降り注いだ際のガン発生率は“タバコの20分の1。つまり、タバコのほうが20倍ガンになり易いという報告もありました。
 いつの頃からかタバコは「悪影響」とか「有害」という物質と比較されることばかりになりました。同時に愛煙家の居場所はなくなっていくばかりです。
 一日ひと箱程度のタバコを吸い続けている僕にとっては“納得できない”比較ばかりです。PM2.5は炭素、窒素、硫黄などの化合物だし、放射能によるガンは甲状腺が多いはずです。それに対しタバコは……。微小な原因物質というところだけが同じなだけで、内容には大きな違いがあるはずです。こういう比較こそ「比較のための比較」という学術系ならではの“理由づけ”のような気がしてなりません。


 この際だから言っておきます。「タバコを悪者扱いするな。こっちだって身体を張って吸ってるんだ。副流煙だけは申し訳ないけれど……」。
 立場も悪いし、かと言って止められないし。せめて、悪役扱いだけは止めていただきたいのです。少しは悠然と吸わせてください。こんな報告ばかりだと“煙の行き場”がなくなります。


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