【一線は越えない】
先日9日のブログを読んで中学時代から数十年になる親友から連絡がありました。曰く『佐村河内になるなよ』。
結論から言うと僕はあの方のようにはなりません。なんといっても彼は「発注者」。僕がなるとしたら新垣氏のほうです。……おっと、そういう話ではなかったですね。
友人とすればゴーストライター的な存在になるな、ということだと思います。心配してくれて本当にありがとう。でも僕はなりません。これだけは断言できます。
今のところ、このブログのように「独り言を文字にしただけの素人作文」に留めておきたいんです。それが僕には似合っているようにも感じていますし。
ところで、プロのライターとしてギャランティされるゴーストライターは星の数ほどいるのが執筆の世界。それぞれのライターは納得しているかどうかはともかくとして、割り切って仕事をこなしています。雑誌関連の編集者なら仕事の一環として書き直し役を結果的に仰せつかってしまった経験のある人も多いはずです。もちろんその場合のライターさんとはその仕事が最後になりますが。
あの事件のように世間的には隠している身体障害を理由にして、オリジナルも何もない状態で発注され、名誉はもちろんのこと、作品に対する対価も妥当なものが支払われないのは異常な状況です。通常は、正式な発注としてゴーストライターが仕事をこなすことがほとんど。ライターの立ち位置は人に読んでもらえる文章が書ける特殊技能を持ったプロというところにあります。
さて、今回の僕の場合は。
まずは僕の友人と奥様に頑張ってもらいましょう。ある程度形になったところで見せてもらって、──というか奥様から原稿をまとめてほしいというリクエストが来ると確信しています──編集者の目で修正を加えることはあるかもしれませんが、それ以上のことを依頼されたら、著者名を併記してもらうことになるでしょう。それでないと後々禍根を残すことになり、友人関係にもヒビが入りますから。なんとか彼が「人さまに読んでもらえる原稿」をまとめてくれればいいのですが……。
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