【今更この感覚を味わうなんて】
あれはどうしよう。あそこに連絡しなきゃ。これは終わらせたよな。……。
数年前までの僕にとって今やるべき事案のことを考える前に、ここまで終わらせたことを反芻する作業は当たり前のことでした。そしてこれこそ緊張感の現れだと思っていました。常に走りながら考え、一気に多くのことを終わらせることこそ与えられた使命だとまで考えていました。
しかし、すっかり立ち位置が変わって振り返ってみると、当時はなんと余裕がなかったのかと呆れるばかり。全体を確実に見渡すためには気持ちの余裕から生まれる冷静さが必要だという本質的なことを「見ない・意識しない・考えない」ようにしていたのでしょう。
ここ数日間、そんな反省しても反省しきれない状態に陥っています。──何をやっても落ち着かない。何を終わらせても終わった気持ちになれない。何か忘れているものがある──。そんな強迫観念に取り憑かれているように感じているのです。特に今日はひどかった。
冷静に捉えれば大したプレッシャーじゃないことまで重大事と捉えてしまい、結果的に進むべき方向を見失ってしまう。今の僕はもっとも避けなければいけない状態に陥っているようです。
少し時間が掛かるかもしれませんが、ここ数年感じている「穏やかな波長」を取り戻さねばと感じています。……おかしいゾ。
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