∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 4匹生まれました ≡≡

平成31年3月31日午前11時30分
第一子出産

 大きなお腹を抱えながらも猫らしい俊敏さを保っていた「かあちゃん」の印象が2日ほど前から変わってきていました。部屋の中をウロウロして僕が準備した産屋以外の隠れ場所を探したり、布団の中に潜り込んだり、大きな鳴き声を出したり。いつも冷静な彼女とは思えない行動ばかりが目につくようになっていたのです。
 しかも、その行動に異変を感じ取っていたのか、昨夜から3匹の子猫たちが外に出ていって帰って来なくなっていました。

 そして今朝。生まれたんです。

 「かあちゃん」は大きな声で泣きながら産屋の中に入り、目をつむったまま口を開けたり締めたりし始めたのです。そして間もなく、か細い声でニャーという声が聞こえてきたんです。

 その後1時間ほどの間にあと3匹、合計4匹の赤子が生まれました。白1匹、黒2匹、サバトラ1匹。「かあちゃん」は見事に生みきりました。

 夕方からはお兄ちゃん、お姉ちゃんになった子猫たちが食餌もそこそこに生まれてきた新しい命を覗き込むようになりましたが、覗き込んではソッと後退りする仕草を繰り返すばかり。まだ事の次第に混乱しているのでしょう。

 ……おんぼろアパートでこれだけ多くの猫の世話をするとなるとかなり大きな問題になるのは目に見えています。
 ですが、そういった「大人の事情」は後回しにして、今はなによりも4匹が生き延びてくれることと「かあちゃん」の体調が元通りになることを祈りつつ、全力で新しい命を守っていくことだけを考えることにします。

 「かあちゃん」おめでとう。よく産んだね。

[3073]