∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ あれから21年 ≡≡

September 11 attacks-9/11-
忘れてはならない
世界が変わった日

 ニューヨークで何か途轍もないことが起こったらしい。
 夜のニュースを見ていたら、テロップが流れたあと、突然臨時ニュースに変わった。こういうときはとNHKにチャンネルを変えたところスタジオと現地をつないだ同時中継が始まっていた。
「ニューヨーク・ロウアーマンハッタンワールド・トレード・センタービル(WTC)に飛行機が突っ込んだ。まだ詳細は分からない」。たしか、第一報はこんな感じだったと思う。

 その後、もう一機がサウスタワーに突っ込んだ時には「ハイジャックされた旅客機が突っ込んだ」ということが分かり、全米が飛行禁止になったことや数機が同時にハイジャックされていることも伝えられるようになった。
 固定カメラでWTCを撮影していた関係か、日本のキャスターが現地に「いま二機目の旅客機が突っ込んだ」ということを伝えていたことも覚えている。
 ちなみにインターネットのCNNやCBS、ABCなどアメリカの主要テレビメディアにはまったく繋がらなかったので、やむを得ずNHKの中継を見続けることにした。

 この事件の3年前までの数年間で何度かこのビルに仕事で訪れて、数人の人たちと直接会話も交わしたビルの崩壊現場をテレビで見ることになるとは想像もしていなかった。
 あの時出会った人たちは大丈夫だろうか。現地は朝9時前だから通勤途中だといいのだが。ビルの中に居たとしても避難できただろうか。頭の中を心配と不安と祈りが渦巻いていた。

 それと同時に、中継映像を身をこわばらせながら見つづけながら、生まれて初めて「戦争が始まる瞬間」に立ち会っていることも悟った。

 2001年9月11日。あの日から21年の歳月が流れたが、あの時味わった恐怖は忘れない。そして被害状況を知るにつれて、何度もぶつけようのない怒りが込み上げてきたことも忘れない。この日を境に世界の意識が「協調から警戒」「寛容から厳罰」へと意識を変えたことも知っている。

 改めて、亡くなられた人々に祈りを捧げるとともに、生き延びた人々が背負うことになった苦悩や苦痛から解放される日が来るように祈らせていただきたい。
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[season12/0911/25:20]
『白露』‥朝夕の涼しさ。重陽節句。菊。台風。夕焼け。
photograph:OLD TREE/souji-ji, turumi, city of yokohama
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