味の変化は微妙だが
気分は“新年度”の始まり
いつもの米屋で、いつものように七分搗きのブレンド米を手に入れて、いそいそと帰宅。今日からは新米です。
いつもよりほんの少しだけ水加減を減らして炊き上げたご飯を食べているうちに、突然“米の新年度が始まった”という言葉が浮かんできたんです。秋が来たとか、収穫の秋とかではなく“新年度”です。
毎年、この時期になると「もう新米の季節か。だからどうなの」程度の感想しかなかったのに、なぜか今年は「これからの一年、この味と付き合っていくんだな」と感じることになるなんて……、どういう心境の変化が起こっているのか自分でも気になっています。
ちなみに代金は昨年と同じ金額。素直に想像すると、米離れが進むなかで起こったコロナ禍で需要が激減し、卸取引の価格が低迷したまま継続しているため、結果的に小売価格も上昇しないということなんでしょう。
消費者としては、値上げの秋の救世主のように感じられて、ありがたいのですが、業者さんとしてはシンドいところなのではと心配してしまいます。
あまりにも普遍的な食べ物だけに、積極的に小麦などの代替品的な扱いを模索するような需要喚起策にも慣れていないだろうし。もちろん、米は農作物の代表というプライドもあるだろうし。安値安定で喜んでいるのは一般消費者だけなのかもしれません。
マッ、そんな小難しいことは横において。今年の新米は例年どおり美味しかった。それだけで充分です。
__________________________
[season12/1002/24:50]
『秋分』‥秋の彼岸。自然の舞台転換。昼夜の長さ。新米。曼珠沙華。
《蟄虫坏戸》‥むしかくれてとをふさぐ‥虫が土中に掘った穴を塞ぐ。
photograph:SKY TREE view from UENO-SAKURAGI, taito city
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄