∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 88年ぶりと58年ぶり ≡≡

忘れた頃にやってくる
寒波とホームラン新記録

 今日の東京の最高気温は11.3℃だったとか。10月としては88年ぶりの寒さだそうですが、はるか昔の話で実感など微塵もありません。それよりも、これが一年でいちばん快適で過ごしやすいはずの10月の気温? と聞き返してみたくなってしまいます。
 昨日、あまりの寒さに狼狽えてしまったのに懲りて、今日はしっかりと着込んで過ごしましたが、それでも出てくるのは寒さへのグチばかり。グチればグチるほど寒さを強く感じるようになるのは分かっていますが、寒いものは寒い。平年並みの気温にに戻ってくれることを待ち焦がれています。

  ところで。先日、ヤクルトスワローズの村上宗隆が56本のホームランを打って王貞治氏が58年前に達成した記録を更新したというニュースがありました。55本から56本までの1本に、13試合57打席掛かっての記録達成だったとか。
 それも、当日の2打席目で史上最年少の三冠王を獲得したうえに、年間の最終打席になった4打席目で達成という、途轍もなくドラマチックな展開だったとか。
 22歳の大スター誕生を見守ったファンの皆さんにとって10月3日は“シビレルような一日”だったはずです。

 88年ぶりと58年ぶり。はるか昔の記録が更新されただけで、何の関連性もありません。強いて言えば、どちらも“忘れた頃にやってきた”ということだけの語呂合わせです。

 人間が持つ潜在能力に限界を感じた時や諦めた時。平穏無事な日々が続き、災いが歴史の一部になって無視されるようになった時。
 異常気象にしても、大記録にしても、メモリアルな出来事は、人間に「忘れるな。歴史は繰り返される、記録は塗り替えられる」と常に囁いています。しかし人間は、何か大きな変化が起こった時に慌てて歴史を遡って新しい記録を褒め称える材料にしたり、起こってしまった災害の戒めとしたりするものです。

 ふたつの「何年ぶり」という言葉から「記憶が新陳代謝を繰り返しているからこそ生まれたもの」と考えるのは飛躍し過ぎでしょうか。
__________________________
[season12/1007/25:20]
秋分』‥秋の彼岸。自然の舞台転換。昼夜の長さ。新米。曼珠沙華
《水始涸》‥みずはじめてかる‥田の水を抜き稲刈りの準備をする頃。
photo:IKE-NO-HATA view from UENO-SAKURAGI, taito city
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄