∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『寒露』の節季 ≡≡

朝は草木に冷たい露が降り
冷気が肌にまとわりつく頃

 珍しく暦より自然のほうが先へ進んでしまったが、今日からやっと二十四節気の『寒露』になった。爽やかだが冷たい空気が本格的な秋の訪れを教えてくれる頃である。江戸時代に著された『暦便覧』には「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と記されている。

 収穫の秋、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋……。世のなかに存在する“なんとかの秋”という標語は、満ち足りた季節や生活を讃えるものか、充実した人生に欠かせない事象がほとんど。どれも厳しい季節や人生を乗り越えて手に入れたものばかりといっても差し支えないだろう。

 ところで、今日10月8日は「栗名月」とか「豆名月」と呼ばれる『十三夜』である。「中秋の名月」に次ぐ名月だが、両方を愛でないと「片見月」とされ、縁起が悪いとも言われている。ちなみに中秋の名月で食するのは月見団子だが、今日は栗ごはんが定番と言われているが、流行を取り入れて「月を愛でながらモンブラン」というのもいいかもしれない。

 数日間続いた早すぎる冬が過ぎ去り、やっと気候も安定しはじめた。『寒露』を機に本格的な秋を“おなかいっぱい”に楽しもう。
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[season12/1008/24:40]
寒露』‥冷気が漂い、草木に冷たい露が降りる頃。冬鳥の第一陣。
photograph:AIRFLIGHT by SKYMARK AIRLINES:HND to UKB
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