∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『霜降』の節季 ≡≡

里山には朝夕に霜が降りるようになり
都会では冬支度の準備し始める頃

 里山では朝露が霜になって降り始める頃。『霜降』の節季がやってきた。江戸時代の『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と記されている。
 日中は過ごしやすい気候が続いているが、朝夕は寒さが身に染みるようになってきた。里山と都会の季節感には約2カ月ほどの違いがあると言われているが、それでも、冬本番は確実に近づいてきている。しばらく経てば都会でも晩秋の気配を感じるようになるだろう。
 ちなみに、冷気を含んだ強い北風を「木枯らし」と言い表すことが多い。現在、俳句の世界では冬の季語になっているが、古典が古典のまま残っている二十四節季の世界では、今日から『立冬』までの約2週間に吹く風のことを言う。

 ここ数年、鍋物用専用の濃縮スープが続々とデビューしたおかげで、スーパ-に行くと売場の前で悩んでしまいそうになる。鍋物のバリエーションが飛躍的に増えるような“嬉しい迷い”は大歓迎である。
 新顔が増え続けているとはいっても「おでん」のような古典派も忘れられることなく勢力を保ち続けている。食の世界でも“原点に立ち返りたくなる”時があるからだろうか。

 秋も深まり、紅葉の便りも続々と届いてくるだろう。食だけでなく、眼福でも秋を満喫したいものである。
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[season12/1023/25:10]
霜降』‥朝夕の冷え込み。木枯らし。鍋物の季節。動物は冬ごもり直前。
photograph:PORT of KOBE view from Mt. nagamine, kobe city
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