-軽々な早とちりを訂正・謝罪-
ヒューマンエラーが生んだ
マイナ健康保険証の誤連携
マイナ保険証の誤作動が伝えられた昨日、私はシステムインテグレーターのプログラムミスとユーザビリティへの配慮不足が生んだ事故だと決めつけてブログをアップしました。しかし情報が集まるに連れて、この判断が間違っていたことが分かってきました。
今回の事故はアナログデータをビッグデータに紐づけた時のヒューマンエラーが原因だったというのに、私はすっかりシステムインテグレーターの責任だと直感的に思い込んでしまったのです。早とちりとは言え、間違った見解を繰り広げてしまったこと、お恥ずかしく感じるとともに、このようなことがないように重々注意します。失礼いたしました。
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今回の事故、政府見解では「とある健康保険組合が、連携による移行に際して、同姓同名・同生年月日の方ふたりを取り違えた入力ミスが原因」とされています。
個人情報を扱う現場ではありがちな事故だけに、入力時には細心の注意を払うのが原則ですが、どんなに注意していてもウッカリ事故の絶えない仕事であることも事実です。
間違いを起こさない手段はただひとつ。「確認、確認、再確認」。それしかありません。心のどこかにデジタルだから“ポチ1回”という気持ちが潜んでいると、間違いはいつか起こります。出来れば本人確認、それが難しければ確認するしかテはありません。入力完了後にご本人と連絡を取って確認してもらってもいいでしょう。
デジタル化が遅れていた日本人には「手書きが基本、デジタル化は清書作業でしかない」、「情報共有はハンコ付きの文書で」、「一旦デジタル保存された情報は鵜呑みにしていいもの」といった潜在意識がいまだに根強く残っています。
デジタル情報ほど入力(記入)時の確認が重要なものはありません。特にビッグデータと横グシで連携させるときには欠かせません。入力担当のオペレータだけでなく依頼した本人も確認作業を繰り返すことで事故を防ぐ。これこそ、ビッグデータとの連携(つまり、今騒がれているデジタル化)を成功させる秘訣と言ってもいいのです。
清書から情報共有へ。デジタル化移行を確実にするカギはここにあるのではないでしょうか。
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[season13┃13 May 2023┃11:50 JST]
┃METASEQUIA┃takashimadaira itabashi city.
Photographed on 16 Apr. 2023