皮切りは神田明神と下谷神社
メインは三社神社
締めくくりは鳥越神社
延長戦は富岡八幡宮
東京下町に祭シーズンがやってきました。
東京の夏祭りは、木曜日から神事が始まり、神輿の渡御が最高潮に達するのが日曜日というのが一般的です。祭の斎行順も決まっています。
今日は神田明神と下谷神社。来週は三社神社。6月に入ると鳥越神社。ひと月時間を置いて富岡八幡宮といった具合です。
この期間は、ほかの神社でも例大祭が行われ、それぞれ神輿が繰り出します。早い話が毎週どこでも、どこかの神社の御輿と出会えるわけです。もちろん、街を歩いているだけで祭半纏姿の担ぎ手と出会えます。
ちなみに、神田祭の「ジャマだジャマだ、ワッショイワッショイ」や三社祭の「セイヤセイヤ」などの掛け声を聞くだけでソワソワし始めるのも下町っ子の特徴。本能の為せるワザか、音だけで神輿はどこにいると探してしまう人も多いはずです。
イナセの向こうに夏が見え隠れする。神輿は祭礼の主役でもあり、夏の始まりを触れ歩く象徴的な存在でもあります。ひょっとすると昔の人は暑い夏を乗り切るために気合いを入れ直しておこうと考えていたのかもと思うこともしばしばです。
これから数週間、東京下町は江戸の町民気質が生んだイナセの気風で覆い尽くされます。
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[season13┃14 May 2023┃12:50 JST]
┃METASEQUIA┃takashimadaira itabashi city.
Photographed on 16 Apr. 2023