関東大震災から100年
今日9月1日は多くの人が亡くなり、多くの朝鮮人が虐殺された関東大震災が起こった日である。さすがに少なくなったが、私の周囲にも祖父母などのご先祖様の中に被災した人間がいるという高齢者もいる。
……震災記念日は時間のやりくりをして、もとは陸軍被服廠だった本所の震災記念堂に足を運んで祈りを捧げなければ……。
震災記念日は防災の日、震災記念堂は東京都慰霊堂へと名前を変えたが、依然として私にとって9月1日は震災記念日であり、震災記念堂である。
震災記念堂は戦時中の東京大空襲で命を落とした人の収容場所や避難場所に使われた場所でもある。もともとは宗教とは無関係の施設だが、東京下町に生きる人間にとってはもっとも重要な慰霊の場所で、今でも多くの人が祈りを捧げに来ている。
今、私は祈りを捧げつつ、扇動的なデマで虐殺された多くの朝鮮人の皆さんに「二度とこのようなことは起こさせません」という決意も伝えようと思っている。毎年のように行っていることだが、今年は100年という節目の都市なので、いつも以上に丁寧に祈りと決意を伝えようと思っている。
災害による被害には物理的な被害と人的な二次被害がある。物理的な被害は都市計画や日頃の訓練である程度軽減できる。しかし、デマや流言は不安や恐怖に駆られた人々の心に容易に入り込み、取り返しのつかない悲劇的な事態を引き起こす。
流言飛語、デマ、捏造、誹謗中傷……。たったひと言のウワサが引き起こす事態だけは何が何でも否定しなければいけない。絶対にウワサで人を殺してはならない。
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［season13┃01 Sep. 2023┃12:15 JST］
┃TOKYO : BACK to CAMPUS┃
rikkyo Univ. toshima city.
Photographed on 26 Jun. 2022
