感慨新たに
「阪神タイガース! 優勝おめでとう!」
38年前、私はバリバリの働き盛り、かつ、直球の阪神ファンでした。もちろん「バース、掛布、岡田の3連続バックスクリーンホームラン」も覚えていますし、日本一になった時は我を忘れたように狂喜乱舞しました。仕事上でも大声で歓喜の声を上げました。まさに、電線音頭で一世を風靡した伊東四朗と小松政夫の掛け合いをもじって「人の迷惑かえりみず、やってきました阪神軍団!」状態だったんです。
ペナントレースで優勝することさえ奇跡だと思っていたのに、なんと、阪神タイガースが日本一になりました。それもオリックス・バファローズとの戦いを制してです。
10数年前、ワケあってプロ野球に注目しなくなって以来、私はプロ野球への興味をすっかり失っていたが、「ひょっとすると阪神が……」という声が強まるにつれて、ドレドレと注目するようになりました。人間というのはゲンキンなものです、ハイ。
ですが、日本一になるとは思ってもみませんでした。それも、関西人としては控えめすぎる超庶民派の岡田さんが監督しているチームですよ。はっきり言って「天地がひっくり返り、時代のレガシーを一変させる」ような出来事です。
人気が低迷している野球界ですが、今年はWBCだ!大谷だ!と “強烈な” スポットライトが当たり続けてきました。私の頑なな意識も少しほぐれてきていましたが、そのなかでも阪神タイガースの優勝は、私にとって特別な出来事になったような気がしています。
-阪神だって浮上することがある。阪神だってスポットライトを浴びることがある-本当に、勇気をもらいました。ありがとうございます。
改めて、叫ばせてもらいます。
阪神タイガース! 日本一おめでとう!
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[season13┃06 Nov. 2023┃11:50 JST]
┃TOKYO : TIME YELLOW┃
matsutiyama shoden, asakusa taito city.
Photographed on 28 Nov. 2021