∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 200万ドル-しか 〓〓

-生きざまと思想-
たしかに「しか」の金額だけど……
それだけだろうか

 キックバックか、大谷か。ここ二日間、どのメディアもこのふたつの話題に集中している。
 今朝、AP通信は「大谷翔平が契約期間中は1年に平均すると200万ドルしか受け取らず、残りの6億8千万ドルは2034~43年に後払いになる」と伝えている。

 市井でほそぼそと生きている私から見れば「200万ドルでしか」なのかと唖然としてしまう金額だ。為替レートの変動を見越しても年収3億円近い金額でも「しか」と報道されるとは、さすが大谷、改めて今回の移籍の凄さが伝わってくる。
 まさかドジャース側から提案するわけはないので、金額よりも「野球がやりたい、チーム力でワールドシリーズで優勝したい」という彼の思想が契約に結びついたのだろう。

 悟りを開いた如来様のような生き方なので「爪の垢を煎じて飲めばきっと卓越した人物になれる」と言ってしまいたいところだが、私はそれよりも彼の生き方に敬服している。

 テレビ朝日の報道番組で栗山英樹日本ハムファイターズ監督は、大谷がメジャーに挑戦しようとした時、彼が「監督、成功するとか失敗するとか関係ないんです。自分よりすごい選手に向かって戦いに行く。それ以外は一切考えなくていいんです(一部要約)」と言ったと明かした。いわば挑戦することに意義ありの心境と捉えていいコメントだ。

 彼は常に、退路を絶って高みを目指し、そこに到達しても常に次なるステップアップに挑戦してきた。しかも、どのような舞台に立っても奢ることなく、自分を磨き続けてきた。しかも、周囲を見渡しながら仲間を大切にしてきた。
 はっきり言って、容易に出来ることではない。少なくとも私のようなちっぽけな人間には想像もできない。

 きっと彼は、引退しても、この生きざまを変えることはないだろう。「あれは若かった頃のこと、あの頃の心境は卒業した」なんてことは言わないはずだ。
 私は今、彼の “退路を断ったチャレンジ精神” だけは見習って、生き抜くエネルギーにしたいと考えている。
≡≡≡≡≡[season14]12:25/Dec.12/2023 -大雪-≡≡≡≡≡
┃AGED WALL STILL ALIVE┃
Old brick wall of Iwasaki Residence, Taito city.
Photographed on Apr.02/2021