∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 知らなかった暑さ 〓〓

全国的な高温というけれど
実際は暑さの質が違ってきたのでは

 気象庁が「今年の夏も全国的に高温となる見込みだ」という3カ月予想を出した。昔と比べると精度が極めて高くなった気象庁が言うのだから、きっとそうなるんだろう。

 しかし、高温といっても気温が高くなったことだけなんだろうか。私はどこか違っているような気がしている。

 熱気のこもり具合、熱風としか感じられない風、容赦のない陽射し、エアコンによる人工的な熱気……。ひと昔前だって暑いときは暑かったけれど、近頃の暑さとは質が違うような気がしてならないのだ。
 エルニーニョが原因だとか、人が自然破壊を繰り返してきた結果引き起こされてた地球沸騰化だとか。根本的な原因は推測できるのに、何がどう違うのかという現象面は特定されていない。現象から原因を特定していく科学的アプローチの常道とは逆の状況と言ってもいいだろう。

 自然環境は何かの理由である一線を超えてしまうと、人間が当たり前だと信じていた環境とは違う未知の状態を作り出してしまう。「沸騰化」もその一例だとすると、我々は「知らなかった暑さ」を体験することを強いられようとしているわけだ。

「暑い」→「汗をかく」→「日陰で涼む」「風に当たる」→「火照った身体を癒す」という従来の方程式では解けない何かと向き合わなければならないとなると、私のような夏大好き人間にとっては戸惑いしかなくなってしまう。「逃げ場のない熱風」の中でどう過ごせばいいのか、今から模索しておくべきなんだろうか。

≡≡[season14]24:00/May 21.2024 小満初候≡≡
┃an INVITATION to the EARLY SUMMER┃
-Iris Ensata 1/3-
Horikiri Shobu-en, Horikiri,Kathushika City.
Photographed on May 29.2022