∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

一番嬉しかったクリスマス・プレゼント

子供の頃は12月24日の夜が待ち遠しかった。サンタクロースが来るわけではなく、親がプレゼントを用意して枕元に置いてくれる。本当は次の日の朝、ビックリしながら紙包みを開くのがいいのだろうが、そうはいかない。その夜は「ウソ寝」をしてプレゼントが置かれた瞬間に起き出して、何週間も前にデパートで親と約束しておいたオモチャが入っていることを確認してから、安心して寝た。
これも数年間のことで、小学校も高学年になると親と一緒に買いに行ってすぐさま自分のものにしていた。
そう、僕は自分が貰ったクリスマス・プレゼントに驚きを伴った嬉しさというのがほとんどないのだ。ドライと言えばドライだが、一種の「予定調和」の世界だったような気がする。
実は、本当に嬉しかったクリスマス・プレゼントは、今ではいいオトナになってしまった、自分の子供にあげたL.L.Beanのライトなのだ。もちろんアメリカから届いてからもこっそりと隠しておいて、24日の夜、子供に手渡ししたものだ。
あんなに喜んだ顔を見たことはなかった。嬉しそうで椅子の上でジャンプしながら喜んでくれたのだ。それを見た途端、こちらも彼と同じように嬉しくなって涙が出そうだった。
クリスマス・プレゼントは贈った人が喜んでくれる顔を見て、こちらが幸せになれるものなのだ。
贈り物はすべてそういうもの。喜んでくれたり満足してくれたりした顔や言葉が、自分の喜びや満足感になるものなのだ。
さあ、明日はクリスマス・プレゼントの準備に街に出よう。喜んでくれる顔を思い浮かべながら。
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