∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

石原都知事辞任

【都政から国政へ】


 石原慎太郎東京都知事辞任。今朝のトップニュースはこの話題に尽きるでしょう。今のところ「第一報」的扱いがほとんどのようですが、これからは国政そっちのけで話題が提供されるのではないでしょうか。


 14年間という長期間に渡って知事を務めた石原氏の言動にはいつもいつも驚かせられました。そこまで言うか。本当に? 言いすぎだ。通り一遍の政治家にはマネの出来ない言動と行動力、そして統率力。大失敗に陥った東京新銀行のような問題もありますが、おおむね東京の立ち位置をガッチリと固めてくれたのではと思っています。
 ただ、このような状況になると「震災ガレキ処理」「尖閣諸島国有化」「東京オリンピック招致」など先陣を切ったり、行動を起こしたりしてきた問題がすべて国政に踏み出すための布石だったのでは考えてしまいそうです。
 たとえば「震災ガレキ」は原発のある県は国の支援付きで行うべしという緊急提案をするとか、「尖閣諸島」は東京都に集まった寄付を基盤にして具体的な整備をすべきと言い始めたり、「オリンピック」は東京と東北で開催しようと提案したり。なかには、TPPのように至急進めるべきと予算委員会で発言するのが目に見えるような問題もあるし。


 橋下氏のように声高に叫ぶだけというのとは違います。力量というか度量というか、思想と哲学と行動力がガッチリと絡み合ってブレないその姿勢は、どんなにエゲツない発言をしてもウンザリするだけで反論も対論を出すこともできなかった“何か”が備わっているように思います。


 今のところ知事選は12月16日頃ではないかと言われています。ということは、今の状況からいくと衆議院解散前の知事選になるでしょう。そして現副知事の猪瀬氏を知事にした後、年明け(になるだろう)の衆議院選で新党の大勝利を目指すというプランなんでしょうか。


 いづれにせよ、閉そく感に包まれた日本に大きな風を巻き起こすのは必至。硬直化した官僚組織にとっては“天災”になるのではないでしょうか。
 氏のこれからの言動や周囲の動きが楽しみになってきました。都政時代以上の毒舌で国政をかき回してほしいものです。


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