∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

宇宙発の自然災害

【もし隕石が】


 ロシアに落下した隕石が大きなニュースとして賑わっています。この天災、ほんの数年前までは考えられなかったインターネット上の動画投稿で一瞬にして世界中の人が知ることになり、それを各報道機関が追いかけて事実確認や検証を行うという「情報形成の大変化」が情報伝播の大きな役割を果たした天災でもあったと思っています。
 ところで、あのクラスの隕石が東京に落ちてきたらどうなるでしょう。科学者にとっては「小さすぎて落ちてくる直前まで観測出来ない」程度のもののようです。しかし、その程度でも小さな街のガラスがほとんど割れてしまい建物にも大きな被害があったわけです。


 ほとんど意識したことがなかった“衝撃波”の威力をまざまざと見せつけられた今回の隕石落下。「何かが当たったり、爆発したりして起こる被害」とは違う自然の猛威から身を守ることは不可能なんでしょうか。
 万一、人口が密集し、ガラスの建物が無数に建っている東京のような大都会に隕石が落ちてきたら、今回のように落ち着いて検証を、なんてことは言ってられないはず。当然亡くなる方も多数出るでしょうし、都市生活も大混乱に陥るのは目に見えています。
 地面が揺れる地震、海水が押し寄せる津波、雨や風が吹き荒れる台風……。自然災害がその威力よりもあとで起こる人災の被害の方が大きくなることが明らかになった現代、どうやって被害を小さくするか、少しでもシミュレートしておく必要があるのではと考えてしまいました。ただ逃げまどうだけでは済まない事態を想定して、身を守り、人を助けることに結び付けなければいけない時代になったのではないでしょうか。