∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ショートステイ

【あの友人が】

 認知症を患い、奥様の介護なしでは生活そのものが出来なくなている僕の友人が昨日の午後から9日間ほどショートステイを経験することになりました。
 もちろん彼からのリクエストではありません。実は奥様が目の手術をすることになり、術後の入院期間中、彼はショートステイでしのぐことになったのです。奥様の病名は加齢黄斑変性白内障、網膜裏血管の破裂というもので、それらを一気に治してしまおうというわけです。幸いすべてが左目に集中しているため、右目にはメスは入らないとのことです。ちなみに期間は7日間。ショートステイの送り迎えの日を加えて彼の宿泊日数は9日間になったとのことです。

 今回の手術についてご夫婦とケアマネジャーと医師の四者でお話しされた時問題になったのは、彼のショートステイをどうするか、手術日との兼ね合いはどうやって調整するか、彼をどうやって施設まで連れて行くか、不測の事態が起こった時にはどうするか……。こんなことばかりで治療に関しては手術しても100%治るとは言えないが、今よりはかなり改善されるでしょうという漠然としたものだけ。奥様も手術よりも彼のことが心配でしかたがないようです。なにしろ術後、数日間は絶対安静にしていないといけないのに、その間に彼がショートステイ先で問題を起こしたらどうすればいいのか、という自分の目よりも大きな問題を抱えているわけですから。今回はケアマネジャーさんと施設の介護士さんの配慮を聞いて、これなら安心して入院できると確信できたため、手術に踏み切ったようです。ちなみにこのご夫婦、26年間の結婚生活中、別れて過ごすのは二度目、それも3日間というもののようです。
 今のところ奥様からは連絡がありません。つまり、無事にショートステイ先に落ち着いたということ。これからの一週間、彼が徘徊の旅に出てしまったり、施設の皆さんに迷惑をかけないことを強く願いながら、送ってきてほしくないメールに注意を払うことになりそうです。

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