∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

お葬式にボタンダウン

【シャツ襟ひとつで急変した自意識】

 今日の午後、友人から「告別式に略礼服に白のボタンダウンシャツ、黒ネクタイの着こなしで行っても大丈夫?」というメールが来ました。
 着信から2時間ほど経っていましたが、気持ちだけはすぐに返信しました。「大丈夫。そこまで見ている人はいません」と返信しました。彼としてはノーマルなレギュラーカラーのいわゆるYシャツでないと失礼かもと思ったのではないでしょうか。

 《ちょっとお勉強ふうに》お葬式は確かに厳粛な儀式です。それだけに気を使った着こなしが必要ですが、ボタンダウンシャツがカジュアルシャツの代表のように見られていた時代ならともかく、今の時代、オーソドックスな襟であればレギュラーでもボタンダウンでも構いません。しかし、レギュラーカラーでも襟裏に柄物の生地があしらわれ、ボタンホールが白以外の色糸で纏られているようなものは避けたほうがいいでしょう。ドレッシーというよりも場を乱す存在に見られてしまう可能性が高くなります。ボタンダウンシャツでもボタンホールが共糸で纏られていないカジュアルタイプは同じように避けたほうが無難です。

 友人からの質問に答えていて、昔の自分を思い出してしまいました。「男の着こなしはこうあるべきだ」とか、「今年の流行アイテムはこう着こなそう」とか、「このアイテムの起源と進化の過程を検証」とか……。自分で言うのも傲岸不遜ですが、いくつもあるシャツ襟に関する引き出しのひとつを半分だけ引き出しただけですが、ほかの引き出しも全開させてもいいかな、きっと、イラストや写真と解説文を組み合わせると、シャツ襟だけで雑誌の誌面でいうと10ページ近くは稼げるのではと偉そうなことまで考えてしまいました。
 今度彼に会った時には、封印したつもりの記憶を引き出してくれた彼に「新たな舞台への招待状になるかも」と伝えることにします。ちょっとおもしろそうな展開になりそうです。

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