∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

もう一度見直そう

【黄色と黒の『東京防災』】

 熊本が揺れ続いているなか、ふと自分はどうなんだと見直してみました。とは言っても少しの時間だけですが。 今回の地震でもそうですが、大災害が起こり被災した場合、自分でできることは限られてしまいます。せいぜい避難所でお手伝いをしながら避難するのが精いっぱいでしょう。そうなると防災についてもう一度おさらいしておくのは無駄ではないだろうという魂胆です。
 で、思い出したのが昨年だったか配られた『東京防災』という防災ブックでした。東京にお住まいの方ならどの世帯にも配られたので、ご存知だと思います。
 配られた時には「なるほど、よくまとめたね」程度で真剣には見ていなかったのですが、この際、じっくり読み込んでおこうと思っています。とはいっても今日は手にとってパラパラとページをめくった程度。熟読は週末以降になると思います。

 この本、東京都民には無償で配布されましたが、他の地域では有償。つまり書店さんで手に入れるれっきとした書籍です。ちなみに、電子書籍化もされています。
 ですが、営利を求める本ではないので、東京都のホームページからは各単元ごとに別れたPDFが無料でダウンロードされます。ただし表紙を入れると全324ページという大部なものだけにダウンロードするだけでもひと苦労かも。
 ところが検索を掛けたところ、とんでもないものを見つけました。曰く『東京防災私家版』。東京都に許可を取ったのかどうかは判りませんが、これを作った方は全ページをPDF化してアップしているのです。いわゆる「自炊」しちゃったわけです。普通は、著作権侵害をしていると意識している場合、コッソリと拡散させるものですが、この作者は堂々とアップしたわけです。しかも、グーグル検索では東京都のものの少し下、スクロールしなくても発見できる位置に出てきます。
 「よくやるよ」と思いつつ、僕もダウンロードしてみました。けっこう軽く仕上がっているし、抜け落ちもない。なんともご丁寧なことです。ここまで堂々と法律違反をされると批判する気にもなりません。なにしろ便利なんですから。
 でもこれで、世界中の人に日本の防災テクニックを知ってもらえるわけです。説明は日本語ですが、イラストがたっぷりと入っているので少しは理解してもらえるでしょう。
 本を読むか、PDFを活用するか。気分によってどちらかを選ぶことにします。

[1998]