∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

『ラジオ深夜便』と『電リク』の関係

【今、懐かしいと感じるワケは】

 深夜1時を過ぎた頃からNHK FMの『ラジオ深夜便』を聞く。この習慣が付いてから数年経ちました。特に2時のニュースが終わった後は日替わりで『ロマンチックコンサート』や『クラシックへのいざない』『ビンテージロック』などが始まるため、寝るのも忘れて聞いていることがあります。

 こう書くと「コイツはいつ寝ているんだ」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょうが、ご心配なく。少なくとも一日に6時間は寝ていますから。会社員だった頃と比べれば確実に増えています。

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 ラジオ深夜便の聴取者には年配の方が多いと言われていますが、きっと僕もその仲間入りを果たしたのかもしれません。
 年配の方が多いせいか「昔のスタンダード・ナンバー」やほかの番組では聞くことがあまりないシャンソンやタンゴ、あるいは50'Sロックンロールなども流れてきます。もちろんメインストリームのジャズや映画音楽も掛かります。
 そんな構成で気になっているのが選曲です。スタンダード・ナンバーにしてもジャズにしてもほとんど知っている曲ばかり。ほとんどが口ずさんだり、声を合わせたり出来るものばかりなんです。
 「どうしてこんなに知っているんだろう」と自問自答してしまうこともしばしば。スタンダード・ナンバーのなかには僕が生まれる前の1940年台から50年台にかけての曲もたくさん掛かるのに、ほとんど知っているんです。だからこそ欠かせない番組になったのかもしれません。

 『ラジオ深夜便』で掛かる曲の殆どを知っているのは、中学生の時、毎晩聞いていた「ラジオ関西の電話リクエスト」に記憶の源にあると気がついたのは2年ほど前でした。当時、聞き流していたつもりでも脳は記憶していたのでしょう。曲が始まれば「アア、この曲か」となるのです。それも懐かしさが先に立つのではなく、新鮮な気持ちで楽しめるのです。

 米軍放送のFENを聞いて育った方と同様、僕にとっての音楽のルーツは「電リク」にあると確信しています。今では「電リク」を数年間聞けたことに感謝するようになっています。同時に、あれから数十年経って自分がオッサンになってしまったことも……。

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 電リクが聞けてよかった。
 そこでジャズに出会い、スタンダード・ナンバーやロックンロールの楽しさを知ったことは、今になっては「財産」のひとつになっているのかもしれません。

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