【全員静かです】
夕方になると集まってきて、家の中を駆け回るのが通例になっているネコ軍団ですが、「かあちゃん」に子供が生まれて以来、すっかり静かになっています。
いつもならエサを食べ終わってもずっと居座ろうとするのを追いかけ回してお帰りいただいているのに、食べ終わった途端、全員がそそくさと定位置の軒下に帰っていきます。それも「かあちゃん」と子供たちが寝ている押し入れの奥をそっと見ながら。
動物が生まれたての仲間を特別の存在と感じてちょっかいは出さないというのは聞いていましたが、ここまではっきりしているとは知りませんでした。もちろん「かあちゃん」にも近寄りません。どちらかというと「畏れ多い存在」だと思っているようです。
子孫を大切にするということを本能的に知っているのでしょう。ここまで徹底していると見ていて頭が下がります。ちなみに僕は自分の子供たちにはもう少しちょっかいを出していた、というか遊んでもらっていました。
そんな「かあちゃん」。今は僕の太腿の上で休憩しています。きっと子供たちが寝ているのだと思います。彼女だって気晴らしの時間が必要ですものね。
子猫が登場してたった二日ですが、ネコ軍団から命の尊厳について教えられているような気がしています。
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