∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

悪夢にうなされたのは猫の恨みか

【こんな仕打ちが待っていたとは】

 昨夜は猫ゼロで寝ようと決心し、寝ましたが……、それがいけなかったのでしょうか、なんと悪夢の二本立てに襲われたのです。

 僕は期限切れのパスポートを持って海外に出かけようとしていました。更新しようと思えば更新できたのに、ズボラを決め込んだのか、なくても出国できると信じ込んでしまったのか、とにかくパスポートなしで出国しようとしていたようです、その次のシーンは出発当日の僕の姿でした。当日になってアタフタしはじめ、逃げれば何とかなると思い込んでしまったようでした。その後は逃げるばかり。それもどこか海外の空港が舞台でした。

 ……そこで目が覚めましたが、寝起きの悪いこと、悪いこと。まだ夜明けには数時間あったのでタバコを吸い、麦茶を飲み、窓を開けて周囲を見渡してからもう一度寝る努力を。いつの間にか寝ていたようですが……、今度は違う悪夢を見てしまったのです。

 今度は、昔の知り合いが僕に事業資金を借りようとして共同経営者と一緒に出向いてきていました。ふたりとも僕が個人的に信じていない人間でしたが、会社の危機ということなので話だけでも聞かねばと思い、出会ったようでした。出会う前に電話をもらい、経営資料と新規事業の企画書を見せてほしいと伝えておいたにも関わらず彼らが持ってきたのは前期の貸借対照表と口頭説明だけの事業計画書だけでした。それでも我慢して話を聞いてみると、どうも売上で豪遊し続けた結果、資金がショートしたようなのです。
 怒りました。コイツなら騙せるとでも思ったのでしょうか。それとも僕のことを、その日暮らし一歩手前とでも思ったのでしょうか。

 ……この夢もここで目が覚めました。寝た気がしないとはまさに今朝のようなことだったのかもしれません。身体はカチカチだし、頭もボーッとしていましたが、これ以上妙な夢を見せられるのは勘弁とばかり無理やり起きました。
 もちろん、窓を開けて猫たちが出入り出来るようにしました。彼らには気付いてもらえなかったようですが、心情だけは判ってほしいと思ったのです。

 静かに独り寝を楽しみたかっただけなのに悪夢とは。やはりこれは猫たちの恨みでしょうか。
 そんな次の夜なので、今日は罪滅ぼし。我が家では5匹の猫が寝ています。寝場所はいつもどおり。ベッドの中央が3匹、本棚が1匹、そしてベッドのヘッドボードの上に1匹。明かりを落とせばキーボードの上に移動するヤツも出てくるでしょう。

 判りました。諦めました。一緒に寝ます。
 もちろん、猫軍団からいたずらと思われるようなことはもうしません。悪夢より猫のほうがずっと快適ですから。

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