∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

「ながらスマホ」の厳罰化を

【早急な法整備を願うばかり】

 今日、「ながらスマホ」で自転車を運転して死亡事故を起こした被告に対して重過失致死罪で禁固2年執行猶予4年の判決が下されました。
 検察が暴行のような意図的な過失ではないという判断で起訴し、裁判所もそれを認めた判決なので、裁判としては疑問視するものをなにもありませんが、心情的には「これでいいのか」と違和感を抱くばかりです。

 今や、歩きスマホスマホ運転はすっかり社会的に定着してしまいました。
 自転車で走り始めた途端にスマホを見始める。前方から人が来ているのを確認せずにスマホを凝視しながら歩き続ける。電車の乗り降りの直前にスマホを見始め、乗降者を無視して動き始める。「ながらスマホ」による迷惑行為は数え上げると切りがありません。

 映画やテレビの流れを一瞬たりとも途切れさせたくないとか、出来るだけ早く漫画の続きが見たいという、いわば「虚像崇拝」に陥っている人もいるでしょう。もちろん、社会との接触を極力避けたいのでスマホを隠れ蓑にしている人もいるでしょう。なかには、スマホを見続ければある種の免罪符を与えられるとか、単にカッコいいと勘違いしている人もいるはずです。
 どれもこれも周囲の人間にとっては迷惑なものばかり。それが原因で怪我を負わされたり、今回のように亡くなってしまったら、到底看過できるものではありません。

 このような不幸な状態から脱するための予防措置はあらゆるシーンで展開されていますが、もっとも効果的なのは法改正ではないかと感じています。
 スマホなんて想像も出来なかった時代に作られた過失傷害罪では立ち行かなくなっているのは明らかな事実です。
 この際、「ながらスマホ」は暴行や脅威をもたらす行為のひとつとして「行き過ぎ」と非難されるほど厳しい罰則の法制化と、警察によるスマホ使用を証明する解析をスムースに許可する法改正をして、行為抑制を計るべきではないでしょうか。ちなみに、道路交通法の改正でスマホ運転は減点2点、罰金1万5千円に引き上げられましたが、それでも充分ではないと感じています。
 そうでもしないと市民による予防検束なんていう、あってはならない事態を引き起こしかねない所まで来ているのではないでしょうか。「ながらスマホ」に夢中になっている人たちの「自分だけは大丈夫」とか「注意しているから問題ない」という言い訳は聞き飽きました。

[2857]