∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

アレッ、一匹帰ってきた

【お腹は空いたけれど、居場所なし】

 今、我が家を居場所にしている子猫たち。「かあちゃん」はこの子たちが生まれる前に3匹の茶トラの子供を生み育てていました。大雨の夜、「かあちゃん」が大声を出して食べ物と安全な場所を求めていた時の子猫たちが彼らというわけです。いわば、今我が家に居座っている子猫たちの兄姉に当たる猫たちです。
 甘えん坊もいれば独立精神旺盛なヤツもいるというように性格は三者三様でしたが、まだ乳離れもしていなかったため、僕は「生き永らえてほしい」という一心で「かあちゃん」用のキャットフードと子猫たち用のミルクや豆乳を準備していました。

 そんな3匹に親離れの時期が来て2匹が我が家から出ていきました。我が家から200メートルほど離れた別々の場所を新たなテリトリーにして、元気に生きているようだったのでエサ係としてはひと安心したのを覚えています。

 そんな2匹のうち1匹が今日帰ってきました。昔を思い出したのか、窓から入ってエサを探そうとしていたのですが……。
 今、我が家を居場所だと思っている猫たちから“フー”の大合唱が起こり、すごすごと出ていったのです。どうも「かあちゃん」は自分の子供だと判ったようですが、だからといって、縄張りは縄張り。ほかの4匹が縄張り荒らしを許さなかったわけです。

 僕としては「さあ、どうしよう」です。この子にも食べさせたいし、かといって縄張りは尊重すべきだし。取り敢えず窓の外にもエサを置いてひもじい思いだけは抑えてもらいましたが、これから先、どうすればいいのでしょう。
 まずは毎日通ってくるかどうか、弟妹たちと打ち解けられるかどうか、兄弟なのに警戒している今や用心棒役に成長しているおにいちゃんがいつ気がつくかなどなど様子見してみることにします。

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