ローカルフードと地域出身者の関係
「昼飯でも食べよう」と友人からの電話があり、ホイホイと秋葉原のお好み焼屋さんへ。知っている人は知っているリニューアルが終わったあのお好み焼き屋さんです。
食べ進むうちに「アレー、先週も行ったし、その前も行ったなあ。そうか、この1カ月で3回食べている」ことに気がつきました。
いくらお好み焼きが好きだと言っても、東京にいる限り数カ月に一度くらいしか行かないのが常だったのに、ここに来てこうなるとは……。
粉モン文化を揶揄されたり、お好み焼きに白ごはんと味噌汁と漬物が付いた定食を気持ち悪そうな目で見られたり、ソースの種類を知らない従業員にしたり顔で説明されたり、マヨネーズを威勢よくかけそうになったのを断ると咎めるような目で見はじめるのをスルーして“古典的な神戸流”の食べ方で食べ続けてきたお好み焼です。
毎日でも食べたいものでも場所が違えば食べる回数が減ってもおかしくないはず。それなのに…ちょっと多すぎるような気がしています。まあ、毎回満足しているのだから文句はありませんが。
せっかくの機会なので言わせてください。一般論として東京に出店したお好み焼き屋さんにお願いしたいことがあるのです。
お願いというのは、アルバイトを雇う時の条件のひとつに、大阪なら大阪、神戸なら神戸、そして(認めたくないけれど)広島なら広島出身の人を雇うという項目を加えてもらえないかということです。
それぞれの土地にそれぞれの味わいと食べ方があるのがローカルフードの魅力です。それなのに、飲食店の接客の基本しか教えられていないアルバイト相手だと聞きたいことも聞けない時があるもの。説明しても理解してくれない時だってありますからね。
僕の場合はお好み焼きですが、各地のローカルフードにソウルフード的な思いを抱く人は多いものです。特に地域に根づいたものであればあるほど、期待して出掛けているのに、当を得ない受け答えが帰ってくるとそれだけで期待はしぼんでしまいます。
少なくとも、そのローカルフードが身近にある地域出身者なら話もし易いのではと想像しているオッサンの願い、叶えていただけませんか。
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