干支が一巡した子年の手ぬぐい
かれこれ25年、我が家では干支が描かれた日本手ぬぐいを飾ってきました。初めて手に入れたきっかけは物珍しさからだったと思いますが、四半世紀と言えばいいのか、干支を二周り以上したと言えばいいのか、今では、そこにあって当たり前、ないと物足りなくなるインテリアの一部です。
そんな手ぬぐいを今年も浅草の『ふじや』で手に入れてきました。伝統工芸士だった先代が亡くなったあと幾分趣向に変化が出てきましたが、基本は小粋な江戸好み。これでもかというようなヤボな意匠が見当たらないところは変わっていません。
ちなみに今年選んだのは白地に藍染の大黒様が描かれた上方に絵馬に描かれた小さなネズミ二匹向かい合っている図柄のもの。今年は、浮世絵で夜明け時を表すしるしになっている赤い帯がボカシで天の部分に入っていました。
年越し準備といっても目立った準備など無縁の僕にとって、この手ぬぐいの入れ替えは“節目”を感じさせてくれるもの。居付き猫とも相談をして、静かな時に落ち着いて入れ替えようと思っています。
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